防災クラブの活動

1月17日(火)・1月31日(火)

放課後に防災クラブのメンバーが集まり,美馬分校での防災活動について話し合いました。

(まずはじめに)
○平成23年3月11日に起きた東日本大震災で,多くの子どもたちが亡くなった理由を考えました。
  ●生徒からは,
    ①学校の下校中に災害に遭ってしまったこと。              
    ②避難指示を出す人間が傍にいなかったこと。
    ③地震の規模や津波の大きさが予測をはるかに超えていたこと。
   が多くの被害を出した理由だろう  という意見が出ました。


(つぎに)
○自分たち防災クラブができることについて考えました。
  ●生徒からは,
    ①学校にいる時には,在校生の安全の確保と自分の身を守る。
    ②避難してきた人への対応。
    ③近隣の避難場所との連携。  という意見が出ました。   

(そこで)                                          
○近隣の避難場所および避難経路の確認をまず行うことにしました。
 美馬分校の避難先は,隣接する美馬商業高校の体育館(耐震化済)ですが,
 何らかの理由で,避難できない場合は地域の避難場所を利用することとなります。
  ●美馬西部地域の避難場所は
     (1)喜来小学校
     (2)美馬西部福祉センター  です。


  ●取り組みとしては,
    ア 生徒自らが学校から避難場所までの避難経路を考える。
       (避難経路は,自分たちと同世代の者と一緒に避難する場合と,
        老人や小さい子どもや身体障害のある者と一緒に避難する場合の2種類を取り上げ
        安全を確保しながら避難ができる経路であることを条件とした)
    イ 学校から避難場所まで移動するときの時間を計測する。
    ウ 避難経路中に危険箇所や防災設備の有無について確認をする。   
                                                    
  ●考えた結果                                        
    ア 喜来小学校まで避難する経路は2通り。
       ①土手沿いを通る経路
       ②住宅地を通る経路
    イ 移動時間(実際に計測した結果)
       ①美馬分校~土手沿い~喜来小学校(16分14秒)
       ②美馬分校~住宅地 ~喜来小学校(7分50秒)


  ●まとめ 
    ①土手沿いを通る経路
     (メリット)道幅が広い。車があまり通らない。建物がなく地震で建物が崩れて道をふさぐようなことがない。
     (デメリット)移動に時間がかかる。
    ②住宅地を通る経路
     (メリット)移動に時間がかからない。
     (デメリット)道幅が狭い。車の往来が多い。倒壊の恐れがある建物が道路際にある。

(最後に)
生徒達が自ら,東日本大震災について考え,防災クラブとして何ができるか,事前の活動計画から始まり,活動した後も,結果を踏まえて今後に生かす方法を見いだすことができました。
今後も,生徒達の主体的な活動を中心に据え,防災意識の高揚を図っていきたいと思います。